ヨガ哲学をかじったことのある人なら、これらふたつのサンスクリット語を耳にしたことがあるかもしれません。
なぜなら、ヨーガスートラが示すヨガの定義のためのソルーションだからです。
その定義とは、マインド(思考・気分・感情)のアップダウンを穏やかにすること。
さらにその先にある目的は、本当のじぶんを知ることです。
・・・
アビャーサという言葉の意味は、努力し続けること/根気強くし続けること。
なぜしたいのか、なぜするのかを深く掘り下げることなのです。
始めは外側由来の(頭で考えている)理由かもしれないけれど、内側由来の(心から感じている)理由が得られるまで探求し続けることが要求されます。
そうはいっても、どこかでスタックしてしまうかもしれません。
それほどに、マインドに波をたてるトリガーは強いものなのです。
だからこそ、ヨガの練習はマインドの汚れをクリアにすることにフォーカスしています。
クリアになるほどに、マインドに波をたてるトリガーが少なくなるからです。
・・・
ヴァイラーギャの言葉の意味は、“craving”が“fall away”すること。
つまり、無性に欲しがる気持ちがはがれ落ちることです。
よく離欲と表現されるヴァイラーギャですが、無理やり諦めるのわけではなく握りしめていた欲しがる気持ちが滑り落ちることと表現されます。
そのグリップをゆるませるのがアビャーサで、アビャーサはヴァイラーギャをサポートしています。
・・・
重たい執着(欲望)が滑り落ちた結果、軽くなり前に進める。
そして、達成したい目標に近づくのです。
とはいえ目標は必ずしもヨガスートラが示すじぶんの本質を知ることでなくてもいいし、または具体的な目標がない場合もあります。
そんなとき、ヨガに惹かれていたり興味がある私たちはマインドをクリアにするというアビャーサを忘れないことが大切です。
つまりはヨガの練習を、ただただ根気強くし続けること。
そうしてマインドがクリアになるほどに、自ずと目標は見えてくるもの。
それがヨーガなのです。
なりたいじぶんに、ありたい生き方に向かって。
ただシンプルに、マインドをクリアにする目標を忘れずに😊