9世紀にまとめられた文献 Yoga Rahasyaによる生理機能(内臓)を意識した呼吸について説明します。
- Svāsa kośa / 肺
- Anna kośa / 胃
- Mūtra kosa / 膀胱
- Mala kośa / 直腸
- Rajo or Virya kośa / 生殖器官(男女それぞれ)
<Point>
- すべての呼吸(吸う息と吐く息)の後には1〜2秒の保持する'間'を入れてください
- 呼吸の長さの割合を吸う:吐く=1:2になるようにします
- 呼吸の長さ(スピード)のコントロールを喉でします=ウッジャイ
1 Svāsa kośa / 肺
- 肺だけに意識を向けた、いわゆる胸式呼吸です。
- そうすると多くの人は胃のあたりが動くかもしれないのですが、その場所ではなく(当然ながら、肺なので)鎖骨より手のひらひとつあけた場所を目安にしてください。
- 高血圧の人は一生懸命やりすぎない方がいいけれど、特に今のような状況で大切で肺の浄化を促します。
- できる方はSukhasana (ググると出てきます)でお座りください。
まずは2秒で吸って肺を膨らませて、吐く息(4秒ぐらい)は肺をリラックスさせることに意識を向けた呼吸を1分間ぐらいから始めてみてください。
長く息を吸える人でも、肺だけを意識したいので3秒ぐらいに留めておいた方が効果的です。
2 Anna kośa / 胃
- できる方はBrahmasana (ググると出てきます)でお座りください。
- こちらは消化(肉体的・精神的)と胃の浄化を促します。
体をねじった状態をキープしての呼吸になります。
簡単バージョンを説明します。
- イスに座って足をやや広めに開きます
- 上半身をねじって左膝の上に右手を置き、その上に左手を置きます
- この姿勢をキープして息を吸いながら(上半身をねじっているので3秒ぐらいを目安にしてください)、胸(2秒)〜おへその上(1〜2秒)まで膨らませます
- 吐く息(できたら6秒ぐらい)でおへそ〜胸までリラックスさせます
- 6呼吸終わったら反対側も同様に行います
3 Mūtra kosa / 膀胱
- できる方はSiddhasana (ググると出てきます)でお座りください。
- 膀胱(腎臓)の浄化を促します。
息を吸って胸(2秒)〜おへその上(1〜2秒)まで膨らませて、腹圧を使いながら(4〜6秒ぐらい)で息を吐くことを6呼吸から始めてみてください。
4 Mala kośa / 直腸
- できる方はPadmasana (ググると出てきます)でお座りください。
- 直腸(大腸)の浄化を促します。
息を吸って胸(2秒)〜おへその上(1秒)〜下腹部(1秒)まで膨らませて、吐く息(できたら6秒ぐらい)で下腹部〜おへそ〜胸までリラックスさせます。
5 Rajo or Virya kośa / 生殖器官(男女それぞれ)
- できる方はBahada Konasanasana (ググると出てきます)でお座りください。
- リラックスしながら吸ってリラックスしながら吐いて、息を吐いた後に3〜5秒呼吸を保持します。
- 生殖器官の浄化を促します。
呼吸を保持している間、ムーラバンダを(締めようとせず)ただ意識してください。
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クリシュナマチャリヤ師の伝統の礎となるヨガセラピーでは、どのように呼吸をして、どのように体を使うのかをひとりひとりに合わせて練習を作成します。
今回のパンチャコーシャ(5つの臓器)のコンセプトも考慮する一つです。