自己啓発が好きな人は、偉人の言葉や名言が好きな人って多いですよね。
「考えるな感じろ / Don't think! Feel!」もそのひとつ。
映画を観た人だったら、そこに至るまでの過程に熟考や努力があったからだと掴み取ることができて何か胸に響くものがあるわけです。
それが文字だけだと暑苦しさと、今回のテーマである「現代は考えるプロセスが抜け落ちてる」につながりかねません。
それは、SNSのスピード感に由来しているそうなんです。
そんなふうに情報を流し込んだ結果、わざわざデジタルデトックスなるものをしたり、スクリーンタイムを設定したりするなんて
まるで機械に私たちが使われているみたいで、ヨガが目指す状態の正反対です。
その一方、マインドフルネスや瞑想に興味を持つ人たちも、ますます多くなっていて
それ自体はとてもいいことなんだけれど、マインドフルネスも瞑想も根っこにあるのは集中であり熟考だということをなおざりにしているように感じます。
頭の中のおしゃべりが静かになるのは、何も考えないことじゃなく
外側に向かっている感覚や思考を内側に向ける作業によって得られるんです。
外側に意識を向けたまま何も考えないようにするのは、3Dの絵を見る目つきというように私は表現しています。
禅に半眼という言葉もありますが、何か大切なエッセンスが抜け落ちて世間に認識されているように思うんです。
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何か表層的なことだけに触れて(scratch the surface)、また違う情報に運ばれていくだけじゃなく
本質を追求したときに見えてくるものがあるし、名言の言葉尻だけをつかまえても生きることはラクにならないものです。
私はヨーガ学派の哲学に出会ってから、偉人の言葉や自己啓発や心理学etc.を必要としなくなりました。
これだと思うものに出会ったら、ひとつの道を追求することはヨガスートラもおすすめしていることなんですよ🌈✨
皆さんはどうお考えになりますか?