· 

92/ いい変化を期待する気持ちのこと【イーシュヴァラ・プラニダーナ】


ヨガスートラはゴールに到達するためのTipsをいくつか紹介しているけれど

 

インド哲学の根幹である、2章1節のクリヤー(行為の)ヨーガを掘り下げてみました。

 

タパス:浄化のための鍛錬

②スヴァーディヤーヤ:古典を学ぶことを通した内観・内省

③イーシュヴァラ・プラニダーナ:高次の存在に行為を明け渡すこと

 

このサイクルの循環によって

しみの種となるマインドの汚れが少なくなる

②サマーディ(本質的な自分を理解すること)に到達する

ってヨガスートラは示してるんです。

 

そんなヨガスートラをまとめたパタンジャリさんは、事実を淡々と語るだけじゃなく

 

天才的に私たちのことをお見通しで、私たちが陥りやすいパターンをサクッと指摘するんだけれど、、

 

ちなみに、ここでの行為はタパスとスヴァーディヤーヤのことで

 

こんなにタパスしたりスヴァーディヤーヤしたから、どれだけサマーディに近づいた??っていう期待を持ってしまう傾向がある私たちだからこそ

 

それらの行為は至高の存在にお供えして、また新たなタパスをするんですよ(後ろは振り返らず前に進む)って言ってるんです。

 

これは、すべての「良い行為」をした後にも共通しますが

 

悪い行為をして、それをお供えしてチャラとかいうコンセプトじゃないことは、念の為お伝えしておきますね。

 

・・・

 

似た言葉で「カルマ(行為の)ヨーガ」というのもあって、こちらはヴェーダーンタ学派のコンセプトと認識してます。

 

カルマヨーガの目的は輪廻転生からの離脱のことで

 

パーパ(悪い)カルマ(行為)をしたら、悪い来世が用意されてしまうし

 

かといってプンニャ(良い)カルマ(行為)をしても、良い来世が用意されてしまって輪廻転生から離脱できないんです。

 

だからパーパカルマしないことは当然で、あらゆる行為をイーシュヴァラのための行為、つまり(自分ごとじゃなく)儀式として行うというコンセプトがカルマヨーガで

 

そうすることでカルマは自分に返ってこないから、どんな来世も用意されないという考え方です。

 

・・・

 

輪廻転生からの解放がテーマなヴェーダーンタ学派と

 

マインド(つまり、生きている間)の苦しみを少なくすること&自己探究がテーマなヨーガ学派の違いを認識してないと

 

なんとなく偏った理解になりがちなクリヤーヨーガのコンセプトについて、ブログで補足してみました。

 

ちなみに、ヨーガスートラでのアパヴァルガまたはカイヴァリヤの解釈を、クリシュナマチャリヤ師の伝統では「あらゆる束縛からの解放」と表現しています。

 

これを「輪廻転生からの解放」と解釈するのは個人の自由です。

 

 

皆さんはどうお考えになりましたか?

ご感想&ご質問はこちらから🌈✨